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  東京電力 

 東京電力の27年3月期の決算状況が報道された。
 ・売上高 6兆8,024億円(前年比2.6%増で史上最高)
 ・経常利益 2,080億円(前年比の倍)
 ものすごい儲けである。
 原油安や8,573憶円のコスト削減がこの好成績に結びついたという。
 最終の純利益は報道されていない。

 特別損益でどのような損失が計上されるのか注目したいが、福島原発の事故処理は一企業が負担できないので国が負担するという。国民の税金が投入されるわけだ。特別損失を国が肩代わりする。
 東電によって国土が奪われた。一企業が国土を喪失させたのだから、竹島や尖閣諸島で躍起になっている人はこの問題で相当行動を起こさなければならないと思うが、まったく沈黙している。国民に対して、損害賠償しなければならないのに、そうした費用負担はおそらく発生しないであろう。
 そもそも8,573億円ものコスト削減ができたということの裏にあるものは、独占的儲けを享受してきたなかで、膨大な無駄遣いが行われたきたということであろう。
 国民には電気を買うに当たっての選択肢がなく、国民は高い電気料金を「公共料金」として支払わざるを得ない。
 被災者が受け取る補償金で営業損失補てんは事業所得として課税される。非課税にすべきと国税庁に要求しているが、拒否回答。この税金が東電に回るのだから、いい加減にしろといいたくなる。
 巨額の経常利益だとの報道に触れて、事故で故郷を追われている被災者はどんな気持ちを持ったのであろうか。
 東電の決算報道に接して怒りが湧き起こる。
 被災者は事故前の生活に戻せと、もっともっと行動を起こしてほしいし、国民全体が国土喪失の責任を取らせる行動を起こすべきだ。

  JR東日本

 東日本旅客鉄道株式会社は、1987年4月1日に、日本国有鉄道から鉄道事業を引き継いだ旅客鉄道会社の一つ。おまかな事業概況は、東北地方全域、関東地方全域、新潟県の大部分、山梨県・長野県のそれぞれ約半分、静岡県の一部地域を営業区域とし、JRグループの中で最も企業規模が大きい。
 JR東日本の27年3月期の決算状況も報道された。
 ・売上高 2兆7561憶円
 ・純利益 1,803憶円
 こちらもものすごい儲けである。
 加えて、28年3月期の見込みも報道された。
 JR東日本によれば、北陸新幹線開業効果により、さらに伸びるとしている。
 ・売上高 2兆8,000憶円(見込)
 ・純利益 2,380憶円(見込)
 JRもなんだかんだで国が売上高を保障してくれる独占企業である。
 これだけ儲けていても、運賃が下がることはない。
 国民は関心をもって企業をチェックし、行動を起こさなければならない。
 それにしても国会議員は何を考えているだろう。