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  全国税制懇話会 春季研究集会 ― 舘山寺温泉で開催

 全国税制懇話会 春季全国研究集会は、4月14~15日浜松市・舘山寺温泉「時わすれ開華亭」で開催され、北海道から沖縄までの仲間76名の参加を得て、成功裏に終了した。

 初日、南山大学・法科大学院教授、榊原秀訓先生より「自治体ポピュリズムを問う ― 人権・民主主義と地方自治」と題し、ポピュリズム・選挙 ― 「独裁」・民主主義をテーマに講演をうけた。
 ポピュリズムとは ― ①反エリートであること ②普通の人であること ③敵をつくってたたくという善悪二元論であること ④強いリーダーシップであること ⑤直接性―中間的な組織と関係なくダイレクトに訴えかけること。等、 諸外国でみられた歴史、橋下大阪市長の手法を例示しながら、“地方自治のあり方”、“人権と民主主義とは・・・”を学んだ。

榊原秀訓教授の著書
自治体研究所から出版
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 特に、現在の政治学・経済学との関連で、保守主義・新自由主義が一層右傾化・独裁化し、国民の人権と社会の民主主義が危険にさらされていることを実感させられた。

 税務行政においても、税務職員(国家公務員)は憲法で規定されている『全体(国民)の奉仕者』ではなく、『権力の奉仕者』に仕立て上げられていることを痛感した。

 先の衆議院選挙において“決められない政治”と批判を受け民主党政権は僅か3年余りで崩壊した。そして自公政権が復活するや“決める政治”と称し、右傾化と独裁が際立ってきた。
 民主主義とは、市民によって『決めさせない政治』も重要である。こともあらためで学んだ。

   税務署の職場は “混乱” と “病巣” ?

 つづいて
・ 2013(平成25)年度税制改正について     八代 司 (東京ブロック)
・ 税務調査手続の法制化の問題点と対応     岡田 俊明(東京ブロック)
・ 記帳義務化への対応(問題提起)         宮澤 義雄(関信ブロック)
・ 増税消費税法と実務                小田川豊作(関信ブロック)
が報告された。
 税務の職場からの報告では、「改正国税通則法による実地調査と税務職場の現状」が報告され、法令を遵守し、国民・納税者に信頼される税務行政と権力行使(税務調査)との間で真摯に対応しようとする職員ほど排斥され、職場は競争と(心の)病に侵されている実情が浮き彫りにされた。
 税務職員への監視が強化され、一方、税務調査と徴収における『増差』と『件数』は一層求められ、―税務の職場には秘密警察がいる― 状況で、「調査」・「徴収」を効率的に進展させられるため仕事・職場生活は混乱し、私生活像さえ描けない職員が急増している実態を学んだ。

   国家主義 ・ 国粋主義 化する “政治”“職場”

 米紙ニューヨークタイムス(電子版)は、安倍内閣の閣僚ら168人の国会議員が靖国神社を参拝したことについて「日本の不要な国粋主義」と批判する社説を掲載した。
 これまでも安倍首相は第2次世界大戦中の日本の行動を擁護してきた。 ・・・ 「安倍首相とそれにくみする国会の国粋主義者はまさにそれをやってしまった」と論じています。
 「先の戦争で犠牲となった多くの御霊に・・・」と言うが、多くの犠牲を強いた戦争犯罪人が祀られているのが靖国神社である。ドイツのヒットラーをはじめ、現在でも戦争犯罪人の責任追及は行われている。戦争犯罪人に“時効”はなく、戦争犯罪人の責任追及を断固として貫徹することが、過去の戦争を反省し、平和を希求することに通じるものである。
 かつて、昭和天皇も靖国神社へ参拝していたが、戦争犯罪人が祀られてからは、靖国神社への参拝はしていない。
 政府は4月28日「主権回復の日」に政府は天皇、皇后陛下を式典に出席させた。沖縄は本土から切り離された「屈辱の日」とされ、式典への反発も強い。抗議集会が開かれるなど異論もあり、式典への参加は異例だ。
 天皇は議論が分かれる場には出席せず、関与しないのが原則だ。天皇を利用した「言論封殺」「天皇の政治利用」にもなりかねない国家主義・国粋主義の台頭である。
 第2次世界大戦と戦争犯罪人の亡霊のごとくの国会議員、国家主義・国粋主義の国会議員、不要な国会議員を選んだ私たちの責任もあるのか ?

 政治も彼の如くだが、政治・経済の縮図 = 職場も「効率」「コスト」・・・と 人を人間扱いしない単なるコマ扱いである。

 幸福度を満喫できる社会を創りたいものである。